はつもの

いきてるよ~

何にも集中できない

ここを更新してない間も色々書きたいことはあった

 

爪がなんとかなっても噛み癖治んなきゃ意味がない、とか

自分にとって仕事とは何か、とか

人と会話することについての持論の変化、とか

衛生観念の終焉、とか

 

それらを押しのけて今回書こうと試みる内容は

誰にも言えないわけではないのに言語化すること自体が自分にとっての毒(だと自分が定義している事柄)について

割り切ることや諦めることを今せずにズルズルと非言語化のモヤのまま抱え続けることは、

言語化によって自分にラベル通りの認識を刷り込むことよりも害が大きいと判断しての行動

こんなことで食事すらままならなくなるのが自分という卑小な人間なのだから仕方がない




以前、性欲がいかに判断力を鈍らせるか、という昔話を書いた

相手をよく見極めないまま自分の欲の赴くままに言動を積み重ねることは、自分にとっても相手にとっても不幸でしかない、という反省は今も念頭に置いているつもりだった

 

それでもこいつは、典型的感情の奴隷である自分の我慢をいとも容易く折れさせようとする

元々忍耐力が著しく低い自分にとって、ただでさえ抗いがたい性欲を我慢することは非常に難易度が高い

この期に及んで短くない付き合いの友人に自分の醜い性欲をぶつけそうになっている

いや、既に耐えきれず若干ぶつけている

前回の反省や後悔もまだ冷めていないというのに

この友人との関係が少しでも崩れたら最後の拠り所そのものが滅失するリスクが余りにも大きいというのに

自分を殺しかねない行いを自ら抑制できずに行ってしまっている自分を既に殺したい

そういう状態



とにかく苦しい

黙って耐える以外にできることがないのに症状は悪化する一方

 

現状だけ書いたところで収まりそうにないので

とんでもなく長い文章として関連事項を全部ここに置いて行って

自分の思考メモリの開放と無関係な人が読む意欲を削ることを目標とする

とにかく自分の事しか頭になくて欲に弱い人間がつらいよーってウジウジしてるだけの何の面白みもないゲロです






自分と長いこと遊んでくれている少人数のグループがある

学生時代からの付き合いで、別に全員のクラスや部活が同じだったわけでもないのに

その遊びだけを接点として今日まで関係が続いている稀有な縁だ

自分はこのグループで遊ぶのが心底好きで

自分が死ぬまでこの面子で遊び続けたいと本気で願っている

サシではない友人関係はこのグループしかないので最後の拠り所でもある

この関係に歪みが生じることを自分は何よりも恐れている

 

感染症がひと段落つこうかというタイミングになって

我々はオンラインでその遊びをするようになった

かつては1年に1度程度、誰かの家に集まるのが通例だったが

各々が自宅から参加できるとなれば頻度が格段に上がるのは必然だった

 

我々は常に全員でその遊びをしているわけではなく

遊びのルールの都合によってグループ内の数人だけ集まるときもあった

オンラインでやろう、となった時の最初の遊びはまさに数人だけで

前回遊んでから1年半以上が経っていた

 

久方ぶりに話す友人たちと濃い内容の遊びをして

自分はこの上なく浮かれていた

 

その久しぶりに集まった中に、友人Aという人物がいた

Aは当案件の中心人物である

高い熱量と厚い知識量と豊かな思考をもってこの遊びに彩を添える

このグループの重要人物の一人である(自分以外の全員が重要人物である)

Aは人柄が読めなさすぎる不思議な人物、という印象が強かった

ゲームが上手く、遊びの内外において面白い言動が多い

どこか抜けているようで着眼点や洞察力が鋭く、一筋縄ではいかない上位存在に見える

他の面子とも遊ぶのは当然とても楽しいが、Aがいると特に心が躍った

全く理由はわからないものの、Aを非常に気に入っていた

それは学生時代に初めてこのグループで集まったときから今日に至るまで一貫して変わらない事実だ

 

自分はインターネットの向こうの活動者に傾倒することや

目上の人物を推しに据えたりすることはあれど

対等な立場の身近な人物に強い好意を抱いたことはなかった

親は当然に大事な人物で比較の対象にいない

他の友人たちは自分と繰り返し遊んでくれる有難い存在

自分は好きでなくなった元友人は容赦なく縁を切り捨てていく罰当たりな最低人間なので

関係を続けさせてもらえている友人は全員が好きであり

その中でも推しみたいな人ができることがあるんだなあ、と

Aに強い関心が持てていることを喜びさえした



オンラインで遊ぶようになってからしばらくしたある日の深夜

サシで通話していた同グループの友人Bから不意に言われた

「お前はAに恋愛感情を抱いているんじゃないのか、学生のころからずっと」

自分は閉口した

 

正直、自分でそう考えたこともあった

でも自分の知っている恋愛感情とは異なっていた

そもそも「これは恋愛感情だ!」となったところでできることはなく自分が苦しくなるだけでハッキリさせるメリットなど微塵もなかった

それを友人Bは本人に向けて言語化したのだ

「お前はAのことずっとそういう意味で好きなんだと思っていた」と

 

そもそもこのグループは全員同性で

常識的に考えて男の取り合いでもない限り恋愛沙汰など起きるわけがない環境だ

そこにどうしてそういう視点が混じるのかといえば

友人Bは学生時代から己の性的指向についてよく考えていた人物だったというだけだ

なお友人Bは現時点ではストレートだと表明している

 

自分が学生の時に同性と交際していたことを友人Bは知っているので

それ以後にそう考えるようになったと言われればまだ納得がいったかもしれない

しかし自分がまだ自分をノンケだと思っていた当時から

友人Aのことを恋愛対象として見ていたのだろう、と物知り顔で言われては

短気な炎タイプの自分はムッとしてしまうのだ

 

それが恋愛感情のタネであることを自分で薄々感づいていて

あえて否定し続けたものを他人から暴かれることへの不快感もあった

数年の間に度々あったかもしれない強い関心のそぶりが他人にバレていたのも恥ずかしかった(Aの近くに寄りたい瞬間があった自覚がある)

こんな自分でも特別好きな友人ってできるのだなあ、という喜びを正面から切り捨てられた悲しさもあった

直前の話題の最中、自分の感情を伝えることは我慢すればよい、と常識のように言ってのけたBが「お前があまりにAの話をするので嫉妬たまらず言ってやろうと思った」とのたまうので怒りさえ湧いた

 

他者の介入によってまざまざと輪郭が明瞭になったこの感情はもはや無視を許さず

Aに声をかけ目を見るたびに緊張し

Aと遊ぶたび言動に自分の童貞さがにじんでいないか警戒し

Aと遊び終わったあとの反省会で童貞挙動が一切隠せていなくて絶望する

本当にこれが恋愛感情なのか何度も疑い

やっぱり違うんだよなあ、で本当の原因として考えられる可能性はただの性的欲求で

あまりに汚くて泣きそうになる

意識すればするほど言い逃れができない状態になっていくことが苦しくて

Bに責任転嫁する意識が止められなくなった

 

恋愛感情があるんじゃないかと言われて以後も

グループで集まる頻度の高さは変わらず

むしろ感染症禍で遊べなかったブランクを取り戻すかのように一層打ち解け

今更はじめて酒を酌み交わし

お互いのパーソナリティを認識し始めた

 

Aとは一部趣味が被っていることがわかり

サシで通話する機会も増えた

朝まで徹夜で趣味以外の話をすることもあった

 

飲みの席で、直前に場のノリで付けた録音を消さぬままスマホを置いてトイレに立ったことがあった

あとから録音を確認したとき残っていたのは、このグループには珍しい恋愛の話だった

全員から告白されたAが場に返した言葉は「いうて全員ノンケやろ?」だった

当然、全員同性であるからして告白が冗談であることは明白だ

Aは自分よりユーモアに富んでいて、分かりやすい冗談を真に受けるような人物ではない

そんなAがまるでその場に本気の人物がいるか確認するような言葉を発している

自分は驚くとともに期待を持ってしまった

もしその場で「いや、わちきはバイでござる」と名乗り出る者がいたらどう返すつもりだったのか気になって仕方なかった

 

というか、そもそもAがストレートなら自分のこの期待は時を待たずして打ち砕くことができるではないか

楽になれるではないか

 

解決策にようやく気付いた自分は通話中どう聞き出すかに気をとられまくっていた

しかし自分から仕掛けることもないままAが流れでこう言った

「このご時世だから同性も好きになれたら面白いけど、残念ながらめちゃくちゃノンケなんだ」

 

胸にわくのは安堵とショックと反発心

面白くもなんともないぞと分からせてやりたくなる濁った欲求

額面通り受け取ってよいものか迷うような言い方に拭い去れない期待

それを精一杯押し殺してなるべく自然に返す

「わかるわ、自分も悲しいくらいノンケや」

 

そもそも我々はオタクとして同性間のそういったコンテンツを好んでいる者たちであり

現実のそういう話題に関心があるのも自然な範囲

しかしAが提供してくれるその手の話題をどうにも割り切って聞くことができず

反応を試されているんじゃないかと勘繰ることをやめられずにいる

結局のところ性欲を完全に消し去ることは本当に難儀だということがわかっただけだった




そもそもなぜ恋愛感情であることを認識したくなかったのか、と友人Bに聞かれた記憶がある

愛はなるべく声に出して伝えるべきである、という思想をもつBならではの疑問だと思った

 

疑問をうまく返せたか覚えていないが、もちろん理由はある

第一に、ひとつのグループ内で恋愛関係が発生した際、他メンバーへの心理的負担を避けられないのを知っており、そうなる可能性自体を避けたいこと

第二に、関係が破綻した場合に二度とこのグループのフルメンバーが揃って遊ぶことが叶わなくなるのが死ぬほど嫌なこと

第三に、ちゃんとした恋愛感情ではなくただの下心である可能性が大きい自覚があったこと

第四に、万が一関係が成就したとして価値観や性格の不一致から絶対に不幸にしてしまうのが分かり切っていること

第五に、Aの人生に汚点を作りたくないこと

第六に、そういう目で見ていることを自覚した時点で自分の挙動が100%おかしくなるから自分の思考そのものを欺けていたほうが全体に対しメリットが大きいこと

第七に、距離を少しでも間違えれば嫌いになる・嫌われる可能性が非常に高いこと

 

言葉では要らん嘘をこれでもかと吐く癖に自分の感情には一切嘘をつけないクソ野郎ゆえに

余計な問題の種は視界に入れないのが最善策だと考えている

そういう主旨で回答したような気がするが納得してもらえた覚えはない

 

Bのせいではっきり意識して苦しむ羽目になったともいえるが

Bが言わなかったとして無意識の過剰好意が駄々洩れになってグループ全体から嫌われることにもなっていたかもしれない

Bに感謝すべきかどうかもまだ結論をだせていない




自分がAの近くにいたい、触りたい、独占したいという欲を抑えきれるかどうかだけが要点であり

自分がAから好かれるかどうか、逆に嫌われるかどうかはさほど気にしていない

なぜなら好かれる理由などなく、嫌われて当然だということは疑いようのない事実だからだ

 

ここ最近だけでいくつ粗相を重ねているか振り返るのも恥ずかしい

過剰な謙遜、しょうもないマウント、冗談の範囲からはみ出た馬鹿にしたような物言い、セクハラ、アルハラ、強制投げ銭、過剰な隙自語り、サシで関わるたびだらだらと時間を使わせている、面白くないボケやノリの強要

既に嫌われている可能性も十分あるがそれを滲ませずまだ一緒に遊んでくれていることに自分はまた金銭で感謝を示したいと考えてしまう

 

本当に嫌われたとして、その時が待ちわびた開放の時でもある

好かれることの嬉しさは失うのが怖いから開放の方がありがたいかもしれない

 

嫌われなかったとしてもAにだって好みってもんがある

これまで聞いた限りでは内面も外見も自分は箸にも棒にも引っかからないだろう

せめてもっと清潔感ある外見くらいは整えてからじゃないとそんなことを考えるのすらおこがましいという話だ





もし特別な執着がなかったならもっと楽しいことがたくさんあったと思う

ただ楽しい関係でいたいだけなのに自分で勝手にハードルを上げている



二人で出かけたときの服装やこの日のために整えてきたのであろう髪型がとても似合っていて本当に童貞みたいにドキドキしてしまったこと

通話が長かったり軌道修正できなかったりしたときの謝罪に対して狙ったかのように一番あったけえ言葉をくれて照れてしまうこと

長時間をリアルで過ごしているとグループ内で自然発生するおさわりノリで

何故か手をつなぎ、別れを惜しむ恋人のようなくすぐったい手離れがどうして発生したのかわからず混乱しつつあまりに照れすぎて顔も見れなかったこと

ごめんね勝手に触って

ほかの友人がAに触ったり寄ったりしてるの見てあんな妬くと思わなくて

友人に対して妬いてる時点で何も進展しないほうがいいのは間違いないんだって分かって

もうどうしようもないんだということを理解して絶望して

ごめん

ややこしいアホがグループに混じっててごめん



いつかこの感情が消滅する日が来ることを心から願う

現状維持の平穏が欲しい

誰かこのとんでもない勘違いをぶん殴ってくれ

恥ずかしくて情けなくてしにそうだ